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連休中は「つんく♂THEATER 第七弾『ヒーローの事情』」に通っていました。全7(6)公演中の5公演。自分にとってつんく♂THEATERはキャナァーリ倶楽部が参加するようになった第四弾以降になるのですが、今回初めてダブルキャスト無く上演されたのにも拘わらず、最多の観覧回数になってしまいました。まぁそれは握手会とか日替わり商品とか色々餌に釣られた結果な訳ですが…。 第四、第六弾は合唱部、第五弾はソフト部と今まで割と等身大の部活を描いたシリーズが多かったのですが、今回は戦隊モノ。このテーマをやるのは正直難しかったのではないでしょうか。 話しが実世界を離れて、ある程度架空のものにならざるを得ず、今ひとつ感情移入しにくいように感じました。TV番組では数話使ってそこら辺の世界情勢とかキャラクターとかの説明をしていくものですが、2時間に満たない舞台劇でそれをやるとどうしてもナレーションに頼ってしまう部分が多くなってしまいます。 また何より心配なのは何故に主人公と敵が戦うかの部分に共感が得られるか否かです。なんとなく戦隊モノのフォーマットに従って話しが流れていくので、分かったような気になりましたが、実際の所レッドがブラックと戦った時の「パワードスーツは地球と同じ」な理屈は今一つ説得する必然性に欠けるような気がします。結構古い喩えですが聖闘士星矢で主人公と敵が戦っている時に交わされているのは技ではなくハッタリであると。「オレの技はこんなに凄いからオマエはオレに勝てない」というハッタリを受け入れた方が負けるという説でした。そしてこの『ヒーローの事情』で行われていたのは「自分はこんなに正しいから自分は負けない」という信念のぶつかり合いで、その正しさの部分がどうなんだろうと。今回のブラックって自分なりの正義でもって悪い事している人なので、そのブラックなりの正義をレッドは自分の正義でもって超えなければ、技で上回っただけでは勝ったことにならないと思うんですよ。なんかブラックが正義としての執行力心配のあまり悪事に走る理屈は分かったのですが、レッドの出してきた「地球の営みと真逆」って理屈は弱かったような気がします。 劇中パワードスーツの活動限界時間を気力で乗り越えるって話しはソルブレインでソルブレイバー同じように事件解決のために限界点超える話しが有ったし(その時主人公は負荷の余りスーツの中で意識を失う)、開発チームの博士が更なる強化を目指す余りに主人公側の敵になって立ち塞がるというパターンは「真ゲッターロボ」の早乙女博士とかそんなパターンじゃなかったでしたっけ?操られていただけでしたっけ?。ちょいヒーローものだと既存作品と何かと比較されやすくなる弱点も持っています。 そんな中、今回のシーンで最大気に入っているのはピンク(りっぽん)とブルー(いくっち)が「表面上の記憶は消されても、みんなのことは忘れない」って話すシーンで、これがキャナァーリ倶楽部を卒業していくりっぽんがいなくなっても忘れないって話しにモロ被りで、しかもピンクが「私の分まで頑張って」とか語るから、毎公演見る度にこのシーンで涙を流しました。 芝居自体はアクションシーンもしっかり盛り込まれていて、そこまで動けるのか正直驚きました。往年のセーラームーンミュージカル見ているような感じ。特にブラックのまっちゃんがロッド振り回す姿がカッコよくて、ギャラクシア様のような威圧感もった敵として君臨してくれました。ますます女性ファン増えるんじゃないですか。 レッドのみっきーは体調不調と聞いていたものの、本当によく頑張ってくれました。1公演休演という結果にはなりましたが、あんなに後半アクションシーン多い芝居をやり遂げたんだから凄いですよ。ヘルメットの電飾がちゃんとついたか否か分からないらしく、2日目には逆になった事もあり、最終日は変身後に手に光り当てて確認してたのが可哀想な気もします。。 冒頭の元ピンクメンバーに話しかける時に「しのぶ…ちゃん」ってレッドとしては元ピンクの事を知っているけど、今は妹の友達として接しないといけないので呼び方がぎこちない所とかも細かいながらちゃんと考えているんだなーと。早替えのシーンでバットモービルについて語っているのは「バットマン」に出てくる車とか気をつけていないと忘れそうです。 相方のブルーのいくっちは女子合唱部の律子に続いて、クールでどちらかというと不機嫌な感じのキャラでした。以前のお菓子部の先輩だったり、生徒会長狙う愛想の良い役だったりのいきなり出てきて周囲の雰囲気をがらりと変えてしまうキャラ程のインパクトは無くなりましたが、結構全体を引き締める役どころで重要だったと思います。 ブルーに関しては活動限界を超えるシーンでもう少し危険とか身体負荷とかそういう部分で緊張感のある演出が有ったら良かったと思います。 ピンク見習いのうっちぃは今までに無い活躍で、今回成長したんじゃないでしょうか。初めてヒーローメンバーに会ってミーハーに騒ぐシーンとか楽しそうに見えて、なかなかの見所だったように思います。なんとなくヘルメットの大きさが合ってなさそうなブカブカ感を感じさせる所も「見習い」を意図したのかしないのか表現出来ていたと思います。 元ピンクのりっぽんは、先に述べた記憶消されるシーンも良かったのですが、ギャグ担当としてもおっきゃんと一緒に出てくるシーンで活躍していて、カバンから取り出すお菓子も色々変わったようで、千秋楽公演には「もうネタ切れ」とアドリブ出て楽しかったです。あと途中婦人警官の姿にもなって、流石何着てもステキです。 あゆべえはいつもながらの全力で突っ走るようなアツイキャラでしたが、どちらかというとギャグ担当。怒りのあまり紙破いて投げるシーンはなかなか上手く行かず、結構投げ直し多かったような。警察の桜子さんの方が出番少ない割には奇妙な話し方で印象に残るキャラでした。 しかしいつもと違い今回は眼鏡無しだったんですよね。初日の握手終わって帰ってきてから、そのことに気がつきました。 おっきゃんは今回笑いの要というべき存在で、出てくると必ず笑いを取らなければならない使命を帯びているくらい。でもセリフの話し方にまだ固さを感じてしまいます。高嶋政伸とかモノマネのレパートリーに出来たんでしょうかね。 まっちゃんはブラックとして立ちはだかる敵役をこなすだけでなく、最後のシーンでは毎回ギャグ考えてました。緑子の顔にペンで落書きした後に「良かったね○○」とバカボン、猫娘、こち亀、デビルマンと毎回変えてましたし、その前にホワイトボードに落書きする時にも 「みちの」→「みちのく一人旅」 「かつらぎ」→「かつらぎわく」 「ゆい」→「ゆいがはま」 「るい」→「るいびとん」 とサラっと書いてましたけど、結構思い浮かばない時プレッシャーにならないかとか心配になりました。 報道志望のあっきゃんも、みちのに質問する事が段々変わって来てました。初日はそうでもなかったけど、実はよくセリフかんでた気もしました。 ホワイト役のロビンもどちらかというとギャグ担当でしょうか。お姫様、お嬢様が多い戦隊モノのお約束に逆らってまんまミスアメリカのようなキャラになってました。本人も意味分からずに話していたという「ルー語」が何公演も見ないと一回では何処までカタカナなのか掴みづらいという弱点は有りましたね。 今回の作品個別にキャラとかシーンとか考えると結構好きなんですけど、テーマが今までのつんく♂シアター作品に比べて変化球過ぎて、そこの部分がどう受け止めるかで評価が分かれるのではないかと思いました。 |
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